革が大好きなあなたに、革製品選びの際に参考になる情報をご紹介します。
革のことを知ることで、革製品との向き合い方も変わってくるかもしれません。
「革の種類」には大きく分けて、動物の皮を加工したもの、なめし・仕上げ加工によるものの2つに分けられます。
主に、牛革、馬革、豚革(ピッグスキン)、鹿革(ディアスキン)、ワニ革があり、それぞれ性質が異なります。
牛革には、希少な生まれる前、生まれてすぐの牛から採れるハラコ、植物由来のタンニンなめしを使って加工されるベビーカーフ、ショルダーバッグなどに用いられるキップスキン、出産を経験したメス牛(生後2年前後)から採れるカウハイド、去勢の経験があるオス牛から採れ革ジャンなどに使われるステアハイド、去勢されたことのないオス牛から採れる、剛健さが評判のブルハイドなどの種類があります。
このハイド、英語表記は、『hide』で革という意味があり、それぞれ、cow-hide、steer-hide、bull-hideと表記します。
また、コードバンで有名な馬の革は、靴、革財布、ランドセルに用いられることで有名です。
革財布とは話が逸れますが、ランドセル、安いものは数千円、高いものは10万円近くすることも珍しくなく、馬の革、コードバンがよく使われます。
豚革(ピッグスキン)は、革財布、作業用の手袋、近年ではその加工性と、天然のコラーゲンによる素材の良さ、安価であるという点から、レザージャケット、ソファの表地などに用いられているようです。
ディアスキンと呼ばれる、鹿革は、手袋に用いられる事が多く、通気性の高さからグローブとして使われる事が多いです。
次に、ワニ革ですが、クロコダイル調という言葉もある程、熱狂的なファンがいる種類の革です。
特徴としては、やはりワイルドさを感じさせる、ワニの柄と、独自の光沢、凹凸が織りなす上品さでしょう、
主な用途として、バッグ、財布、好きな人は、ベルト、靴までをワニ革で揃えることも珍しくありません。
根強いファンがいる要因としては、やはりその希少性が挙げられるでしょう。
ワニ革の原料は、天然に生息するワニですが、1973年に採択されて、現在も効力を発している、『ワシントン条約』によって、ワニの捕獲、輸出入に制限がかかっているため、今では非常に高級な革素材の一つとして数えられるようになりました。
今、流通しているワニ革は、養殖により採られたもので、海外からの輸入の際は、輸出許可証(通称 CITES)の発行が必要ですので、海外から輸入すれば安くなると考えている方は、結構面倒な手続きを取らないといけません。