YUHAKUを創業された中垣氏ご自身がオーダーメイドで染色してくれるという銀座三越のイベントに行ってきました。
なかなか製造者様って表に出てこないのですが、YUHAKUさんはこのようにお客様間の前で実際に染め方を見せてくれました。
ここでは、お客様の要望に合わせてカラーを重ね塗りし、商品を作ってくれるという特別な機会が提供されていました。
それにしても、やはりYUHAKUのグラデーションカラーは財布にかぎらず美しいですね。
靴もご本人が作っているのだとか…。
革を独自の染色方法でささっと手際よく染めていくことも、加工して靴や財布を作ることもできる貴重な人が目の前にいるということに、私は感動しました。
もともと美大卒で、その中で培った経験を染色の手法に取り入れているそうです。
先ほどの靴は、実はこんなたくさんの色が下に隠れています。
左側が最終仕上げ前のたくさんの色が染められている部分で、右側が深みのある色を重ねて仕上げた部分です。
お客様の中には、「左側のように仕上げてほしい!」といういう方もいたそうです。
いつどこで履くのでしょう^^;
今回は、オリジナルで革小物の注文をしてきました。
目の前で、どんな色味が良いか相談して、実際に色を重ねてイメージを確認していきました。
色見本として置かれていた革のサンプル。
右の肌の色に近いヌメ革が、左のようにだんだん深い青色に染まっていきます。
同業者さんが来ても、この染色や色留めなどの工程が真似できないと言って帰られるそうです。
オンリーワンの製品を生み出せる秘訣がここなのですね。
誰でも重ね塗りはできても、理想の色に仕上げるのはやっぱり経験とセンスが必要だそうです。
染色していくところ。
重ね塗りをしてしっかり青が染み込んで、きれいな色になっています。
こちらに展示されている商品も、このような染色をしてつくられています。
今回見させていただいた染色は持ってこられている色も限定されて簡単なものでしたが、実際に作る商品はもっとたくさんの色(70色以上)を使い分けて塗っているそうです。
なんだか、ジブリの映画製作を思い出しますね~(^^)
イタリアの職人さんによってつくられる靴や革小物が日本人の間では人気ですが、日本人の職人さんでもハイクオリティでセンスのいい革製品を作られています。
もっとこのように表に出てきてPRしていただきたいものです。
今回オーダーしたものは、仕上がるまでに約1ヶ月…連絡が来るのが楽しみです。