『稼ぐ男の財布術』シリーズ5回目は、「富を呼び込むお金との付き合い方」です。
普段何気なく扱ってしまっているお金ですが、少し意識をするとお金との関係が改善するきっかけとなります。
これから紹介するものは、いずれもすぐに実践できるものばかりなので、やりやすいものから取り入れてみてください。
「早くカネ出せよ!」「ツリ持ってこい!」などと、お金にまつわる言葉を乱暴に扱う人たちがいます。
本人はそれでカッコイイつもりなのかもしれませんが、これはお金を遠ざける習慣です。
お金を呼び捨てにするのはよくありません。お金に対する敬意を欠いている証拠です。
「カネ」ではなく「お金」、「ツリ」ではなく「お釣り」、「財布」ではなく「お財布」というように、丁寧に表現してあげましょう。
「お勘定」「お給料」なども同じです。
お金に対して乱暴な言葉を使う人たちは、お金に対してのメンタルブロックがあります。
「お金は汚いものだ」という思い込みがあるのかもしれません。
とくに日本人は、お金のことを口にするのは卑しいことのように教えられて育つので、お金に対してのブロックができやすいようです。
しかしお金にはキレイも汚いもありません。お金はニュートラルなのです。
お金との健全な付き合い方を取り戻すためにも、お金に対しての呼び方を意識してみてください。
あなたはお支払いをするときに、どんな感情を抱いていますか?
「ああ、またお金が出ていってしまう・・・」「お金を持っていかれてしまう・・・」などと思っているのなら要注意です。
お金に対しての不足感や欠乏感を自分に植え付けてしまうことになりますよ。
お金は世の中をめぐる血液のようなものです。
あなたのお財布からは一時的に出ていってしまいますが、それはお店の売上となり従業員の給料となり、巡り巡ってまたあなたの元へ戻ってきます。
血液が身体を巡らなくなると、身体は病気になってしまいます。それは世の中も同じです。
お金を支払う行為は、世の中を健康に保つ素晴らしい行為なのです。
それにお金を支払ったおかげで、あなたは何かしらの便利さや幸せを受取っているはずです。
電車に乗って早く目的地に着けた、美味しいものを食べて幸せな気分になった、友達と出かけて楽しい時間を過ごせた、などなど。
言いかえれば、お金のおかげで幸せを手に入れられたわけです。
だから、お金を支払うときは「ありがとう、いってらっしゃい」。受取るときは「おかえり」と言ってあげましょう。
お金は、生活のためや自分のために費やす割合が多いですよね。
それはもちろん大切なことですが、少し余裕があれば「自分以外の人を喜ばせるために使う」ことを意識してみてください。
高価なものである必要はありません。
・出先で見つけたかわいい小物を友達にプレゼントする
・旅行に行ったらお土産を買ってくる
・小額の寄付をしてみる
そういう小さなことでもOKです。
「お金に人格がある」という考え方に基づくと、人を喜ばせることに使ったお金は「この人に使ってもらえば、喜んでもらえる!」と思うので、さらに多くのお金と一緒に戻ってきてくれます。
「このお金の使い方は、誰かを喜ばせることにつながるかな?」と自分に問うてみて「イエス!」であれば、ぜひその使い方をしてみてください。
自分だけじゃなく、人を喜ばせることにもお金を使ってみよう。
「銀行からお金をまとめておろす」ことも、お金の貯まる人の特長のひとつです。
1ヶ月の内に何度も何度もATMからお金を引き出す人は、お金が貯まりにくい傾向にあります。
お金は何度もおろすのは、月間の収支予測が立てられていないということ。計画性のないことの表れでもあります。
ATMの手数料もかかるってしまうので、無駄な出費も増えてしまいます。
お金の貯まる人は、「なんとなくお金を使う」ことはありません。銀行からお金をおろすのは月に一度。
その金額の中で予算を立ててやりくりしているのです。
私もかつては小額の現金を何度も引き出していました。
その頃はお金も貯まりませんでしたが、1ヶ月に一度だけ引き出すようにしている現在はどんどん貯金額が増えています。
『稼ぐ男の財布術』(目次)
NEXT:≫【第6回】財布とお金にまつわるエトセトラ